2014/01/14 産前産後のブルーって何?

産後に変化が起こるのは体だけではありません。

「産後うつ」を代表に、心にも大きな変化、時にはダメージをもたらすこともあります。

「産前産後のブルー」とは何か、解説します。

産後ブルー

出産して、わけもなく涙が出てくるのは、産後ブルーといい(マタニティブルーともいわれる)10人中8人におこると言われています。病気ではなく、生理的なもの。

人が労働後に疲労感を感じるように、これからの不安だったり、子供が生まれた嬉しさだったりの感情が、無意識に涙として溢れ出します。

いわゆる巷でよく言われている「産後うつ」には段階がありますが、涙程度の症状はブルーと言われています。更に「産後ブルーから一歩進むと、産後抑うつ症と言われます。

 

産後抑うつ症 

産後にわけもなく泣けてくる事、そういう症状は産後ブルー。その先には「産後抑うつ症」という、お医者様の援助が必要な程の抑うつ症状は、10人中1人の割合で起こると言われています。

不眠、不安、イライラや消耗、興奮、混乱、赤ちゃん拒絶など、ブルーに引き続き起こったり、産後の月経が再開する前に起こったりと、人それぞれで、一時的なものではあるけれど、数週間、数ヵ月続いたり、更にはPMS(月経前症候群)に変わるかもしれないそうです。(参考図書:マタニティ・ブルー)

 

これといった理由は明らかにされていないですが、出産後の環境の大変化や母親になった責任、脳の大革命や、ホルモンの分泌など色々な変化が一気に起こる妊娠、出産ですので、誰もが発症しても不思議ではないですね。そして産後抑うつ症の先にもまだあります。

 

産後精神病

10人中1人に起こると言われている「産後抑うつ症」の先にあるのは、「産後精神病」です。混乱、妄想、幻聴、幻覚などの症状が現れ、200人に1人の割合で起こると言われており、入院が必要になります。ワケのわからない事を発し錯乱します。名の如く「精神病」ですので、周りが勝手に「育児で疲れてちょっとノイローゼ気味なのかな。。。」と思わずにすぐに精神科へ。

 

だいたいは産後2週間までに起こると言われています。更にもっとも重篤な産後の病気と言われているのは、たまにニュースで目にする、母親が子供を殺すなんて。。。と理解できない「幼児殺し(自殺)」です。どんどん暗い投稿になるけど、みんなに知っていてほしいから続けますね。

 

一番重篤な産後の病気(産後の乳児殺し、自殺)

「母親が可愛い我が子を殺すなんて。。。子供を産む資格がない最低な母親だ!」と、一般の人には理解しがたい、産後うつの最も重篤な形である殺し(自殺)という犯罪。ニュースでちらほら耳にした事もある方もいらっしゃるでしょう。

 

マスコミは「殺人犯」として報道するので、一般の人には全く理解不能。。。かもしれません。産後うつが絡んでいるとは露知らずでしょうね。

 

そうなった本人さえもそんなつもりは無かったはずです。見えないものが見えたりの幻覚や、「殺せ」などの指令がが聞こえてくる幻聴による殺人と言われています。産後の病気の最も重篤な乳児殺し(自殺)は125,000人に1人の割合と言われています。(※マタニティ・ブルー 産後の心の健康と治療より)

 

うつ病は心の病気と思われがちですが、赤ちゃんに対する「気の持ち方(愛情や母性)」の問題でなく、ホルモン分泌のバランスの乱れが神経伝達物質に強く影響し、脳が混乱しシステム異常事態になる脳の病気なので、弱い人間だからなど、関係のない病気です。

 

ブルー、産後抑うつ症での早期発見、周囲の産後女性についての理解と協力が必要です。出産後の女性は母親になった責任から、弱音をなかなか吐けません。どうかどうか、気にして手を差し伸べてあげてください。

 

文責:谷藤里絵