2014/07/15 産後ケアは医療従事者が行うもの!?

「産後ケア」という言葉が世の中に定着してきつつあります。産後女性の心身ケアといったことではありますが、しかしそのサービス内容は広範囲に及んでいます。

●訪問家事サポート

●託児サポート

●産後デイケア

●産後療養ケア(宿泊)

●産後の育児相談

●産後エクササイズ

●産後整体

 

ざっとこんな感じです。

 

しかしこのサービスを提供するのは「”助産院(助産師)”とか”産婦人科(医師)”とか”保健師”をイメージしている方がほとんどなんだな~」と感じたことがありました。診療するのは医師、保育をするのは保育士、と同じようにイメージするのでしょうね。

 

私たちビューティクルが担っているのは「産後」の「体ケア」の部分。

実は看護師さんや助産師さん、さらにはお医者さんにさえも、産んだ後の体のケア方法についてまでは教えてもらえないのが現状です。この体をケアする「エクササイズ」の部分についても「運動の資格を持っている人」というカテゴリに分類されやすく、私たちのような「(いわゆる国家資格や認知度の高い)有資格者じゃない人が行うにあたって…」という質問をよく受けるのですが(苦笑)高ぶる感情を抑えつつ・・・

 

正直言うと、ビューティクルの認定資格「産後スタイリスト」までの道のりは、よくある”数日間で誰でも資格がとれてしまう”ような、そんな簡単なものではありません。

というか、そもそも「資格」ってなんなのでしょう???肩書き??に振り回されて、良いサービスが提供できなければ、意味がないのです。

 

私は、ビューティクルの代表として色々なところで勉強させてもらってますが、「資格」は一切もらっていません。なぜなら、資格に振り回されてしまいそうな自分と葛藤するのが嫌なのと、資格を持っていることでできないこと(縛り)もでてくるからです。そして一番の理由は、公的資格のない私が実践で証明することで、これから産後スタイリストになろうとしている女性たちに「自分でもできるんだ」という意識を持ってもらいたいから。

 

どうしても「国」が認定した(何らかの)国家資格を持った人がケアをするべきだ!と仰るのであれば、行政でしっかり丁寧なケアを行ってもらいたい・・・「真剣に!」。そこが今無いから、私たちは自分たちの力で作り上げているのであって、「私たちがいなくても、当たり前に良質な産後ケアが受けられる」の世の中になることが理想なのです。

 

ちなみに、ビューティクルでは、産後スタイリストを「出産経験のある女性」に限定しています。

「産後女性の体のしんどさは、出産していない人には本当に申し訳ないのですが(産みたくても産めない人もいるというのは重々承知の上で…)理解できないと思います。もちろんご主人である男性も。だからこそ、産んだ経験、その後の育児でもしんどい経験をした女性だからこそ、産後スタイリストとして単なる「稼ぐ」としてではなく、なぜ産後ケアがなぜ必要かという本質を理解して初めて本当のケア力を発揮してくれるんです。

 

そしてそのスタイリストを育てる養成講座は、けっしていい加減なカリキュラムではありません。わからない事や、しっかりケアすべきと考える点は、助産師さんや産婦人科医師、そして理学療法士と連携しながら、世の中の「助けて~」という声に真摯に向き合って、医学的根拠にもとづいいたカリキュラムを構築し、改良し続け、指導しています。

 

私たち産後スタイリストは、産後女性やお客様の快適な生活と健康を取り戻すことに、とにかく必死なのです。その先に子供の成長と家族の幸せがあるから。それは、子供を持つ産後スタイリスト本人も同じ。お客様と同じ立ち位置で考えられる事・・・だから「産後スタリスト」はビューティクルの養成講座でしっかり知識を付け体も鍛錬すれば、自信をもって指導できるまでになれると自信をもって言えるのです。

 

そして産後スタイリストに求めるのは、知識や型どおりの技術だけではありません。

産後ケアの現場では、お客様からこんな声がよくあがります。

「なんか、弱者扱いされてしまっている気がして」

「子供に話しかけられるように対応されて、イライラする」

「出産経験者のないインストラクターに大変ですよね~わかるわかるって言われたけど、あなた、絶対わかってないでしょ?って思った」

「時間が経てばね~って、すごく適当にあしらわれた」

「出産したんだし、しょうがないよね~って言われて傷ついた」

・・・

こういう言葉をさらっと浴びただけでも、すっごく癇に障る時期でもあるのが「産後」なんです。だから丁寧に、慎重にケアしないといけない。本当に必要なのは「資格」という肩書きではなく、知識と技術、そしてこういった産後女性の気持ちをしっかり受け止める力なのです。

 

文責:谷藤